be supposed toの使い方!be going to(will)、should、have toとの意味の違い
今回は”be supposed to do(動詞の原形)”の使い方・意味・ニュアンスをご説明します。
“be supposed to”は、学校や受験英語ではあまり教わらないかもしれませんが、英会話でネイティブスピーカーがよく使うイディオムなので、しっかり押さえておきましょう。
「~をすることになっている」というのが基本的な意味ですが、場面によってニュアンスが違ってくるので注意が必要です。
また
- be going to
- will
- have to
- should
との違いも明確に押さえておきましょう!
Contents
be supposed toの使い方(意味やニュアンス)
be supposed toには、3つの使い方があります。
それぞれ具体例と共に確認していきましょう。
使い方1:規則(ルール)/義務を表す
1つ目の意味は、規則/義務などにより「~するはず」「~することになっている」というものです。
例えば、学校の規則によってレポートの提出期限が定められている場合、”You are supposed to hand in the report by April 10.”(4月1日までにレポートを提出することになっている)のような使い方です。
例文
・Everybody is supposed to wear a suit at the event.
(そのイベントでは全員スーツを着ることになっている。)
・You are not supposed to smoke in non-smoking area.
(喫煙禁止エリアでは煙草を吸ってはいけないことになっています。)
・We are supposed to take 3 days of paid vacation.
(3日間の有給休暇がとれるはずです。)
・You are not supposed to park here
(ここには、車を停めてはいけないことになっています。)
このようにルールや決め事、義務によって「(本当は)~をするはず」という意味があります。
使い方2:予定や期待を表す
約束などの予定を表すときの「~することになっている」「~するはず」のニュアンスで使われます。
例えば、”I’m supposed to meet Tarou tomorrow.(明日、太郎と会うことになっている)”のような使い方です。
また、誰かへの期待を表すときにも使われます。
例えば、”She is supposed to be good at speeking English.(彼女は英会話が得意なはずだ)”のような使い方ですね。
例文
・I’m supposed to finish this work tomorrow.(明日、この仕事を終えることになっている)
・What am I supposed to do ? (どうすればいいですか?)
・過去形で表した場合
“be supposed to”を過去形にした場合、「予定や期待があったものの、それが実現しなかった」「~をするはずだったのに、しなかった」というニュアンスになります。
例えば、午後7時に待ち合わせをしていたのに、相手が遅れて会えなかった場合、”We were supposed to meet at 7 p.m(7時に会う約束だよ)”のような使い方です。
例文
・I thought you were supposed to know it.(あなたが知っていると思ってました(実際には知らなかった))
・She was supposed to go there at 9.(彼女は9時にそこへ行くはずだった(実際には行かなかった))
・I was supposed to meet him, but I didn’t. (彼に会うはずだったけど、会いませんでした。)
使い方3:一般的に知られている情報や習慣を表す
一般的に知られている(信じられている)情報を表すときの「~らしい」のニュアンスを表します。
例えば”It’s supposed to rain in the afternoon.(午後は雨が降るらしいです) “のような使い方ですね。
また、一般的な習慣や性質、運命、自然法則などによって「本来~するものである」というニュアンスを表します。
例えば、”Exercise is supposed to be fun”(運動は楽しいものだ)などです。
例文
・This is supposed to be good for health. (これは体に良いらしいです。)
・Families are supposed to be together. (本来、家族は一緒に居るものです。)
“be supposed to” と”be going to” の違い
“be going to”や”will”と、”be supposed to”の違いを考えてみましょう。
・He is going to(will) come at 9.(彼は9時に来る予定です)
・He is supposed to come at 9.(彼は9時に来ることになっています)
上の2つの話している内容は、ほとんど同じようにも見えます。
ですが、ニュアンスとしては決定的に違う点があります。
“supposed to”を使った場合は、「~するはず」という、約束やルールなどの前提があるニュアンスを示しています。
上の例でいうと、9時に会う約束をしていたり、9時に来ることが規則で決められていたりしていて、「彼が9時に来る」と共通認識がある状況がイメージされます。
一方、”be goin to”などは単なる予定を表しているだけであり、約束や取り決め、習慣などがあるのかどうかは不明です。
9時に会う約束などをしているかもしれませんが、していないかもしれません。
なお、”supposed to”と”be going to”のどちらが将来の確実性が高いとか、断定的という解釈ではないでしょう。
“be supposed to” と”have to”の違い
次に、”be supposed to”と”have to”の違いを考えてみましょう。
・You have to go to the office. (あなたはオフィスに行かなければならない)
・You are supposed to go to the office.(あなたはオフィスに行くことになっている)
この2つの文も同じ内容を表している様に感じるかもしれません。
どちらも「~しなければならない」のように解釈できますが、やはりニュアンスは異なります。
“be supposed to” は、約束や規則によって「そうすることが期待されている」「そうすることが望ましい」「そうすることが正しい」という状態です。
上の例でいうと、「あなたはオフィスに行くことになっている」ものの、他の選択肢もあるかもしれません。
一方、have toは、単なる予定や期待というよりも、「必然的に~するしかない」というニュアンスがあります。
上の例文では、「あなたはオフィスに行かないわけにいかない」というイメージです。
このように”have to” は「実質的に他の選択肢がない」と話者が感じている場合に使われるのに対し、”be supposed to”は期待や予定を表しているのです。
“be supposed to”と”should”の違い
だんだんと、”be supposed to”のニュアンスがイメージしやすくなってきたのではないでしょうか?
最後に”should”(~するべき)との違いを確認しておきましょう。
・You should do this work. (あなたはこの仕事をしなければならない)
・You are supposed to do this work.(あなたはこの仕事をするはず/することになっている)
二つの表現を比較すると、“should”の場合、話者が主観的に感じているニュアンスになります。
上の例文でいうと、話者が「この仕事をしないといけない」と考えているものの、それをやることがルールになっていたり、約束になっていたりするとは限りません。
例えば、「~をやるべきだよ」という提案の場合にも”should”は用いられます。
一方、”be supposed to”の場合は、客観的な事実として「~することになっている」というニュアンスです。
つまり、上の例文の場合、その仕事をする規則があったり、その仕事をする約束がある状況がイメージされます。
例えば、一般的にみんなが、その仕事をやる必要があると認識できる場合に”be supposed to”が用いられます。
なお、”should”と”be supposed to”のどちらが強制力が強いということではないでしょう。
むすび
“be supposed to”の使い方と、よく混同されがちなイディオムとの違いをご紹介しました。
状況によって微妙にニュアンスが異なるので、慣れるのが大変かもしれません。
でも、日常会話ではとてもよく使われるフレーズですので、色んな例に触れて感覚をつかんでいきましょう!