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英検準1級の難易度(一次試験・リスニング・二次試験)、TOEICや大学入試センター試験とも比較すると・・・

 

英検準1級の難易度は、どれ位でしょうか?

 

英検準1級は、大学入試でも活用される資格であり、一般的に難関試験と言われています。

でも、どれほど難しいのか、いまいちピンとこない方も多いかと思います。

 

そこで、この記事では、

  • 英検準1級の英語レベル
  • 英検準1級の難易度(単語数、合格率など)
  • 他のテスト(TOEIC、TOEFL、大学センター試験など)との比較

などについて、まとめています。

 

 

英検準1級の難易度

試験の範囲

まず、試験の範囲をおさらいしておきます。

 

英検準1級では、

  • リーディング
  • リスニング
  • ライディング
  • スピーキング

という4つの能力が試されます。

 

そのため、バランス良い学習が求められ、インプットとアウトプットの両方が必要になります。

これだけでも、TOEIC L&Rやセンター試験よりも手強いという感じがしますね。

 

さらに、試験で出題される英文の内容は、

社会生活、一般芸術、文化歴史、教育、科学、自然、環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治

とかなり幅広いのです。

 

これらのトピックに対応するには、それだけ多くのボキャブラリー(語彙力・単語力)を養う必要がありますし、背景知識も知っておかなければなりません。

 

受験は年3回まで!

英検準1級の試験の開催は、1年に3回だけ。

多くの場合は、6月、10月、1月に開催されます。

4級や5級などに比べると開催が少ないので、それだけ合格のチャンスが少なく、難易度が高くなっているとも言えます。

 

 

英検の準1級のレベルとは?

英検を開催する日本英語検定協会によると、英検準1級のレベルは以下の様に紹介されています。

準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。

引用元:日本英語検定協会

 

英検準1級のレベルは「大学中級程度」と紹介されています。

ですが、一般に「大学中級程度」と聞いて連想する英語力に比べると、はるかに難易度は高いと思った方が良いでしょう。

 

中級程度というと「日本の大学生が全員受験したならば、半分くらいは合格するのかな?」と思ってしまうかもしれません。

しかし、実際に大学生が受験しても、合格できるのは恐らく一握りではないかと思います(想像ではありますが・・)。

英語を専門に勉強している大学生以外には、かなり難しいはずです。

 

英検準1級のレベルを考える際に注目したいのは、「社会生活で求められる英語」「海外留学にも多方面で幅広く適用される」という文言です。

 

つまり、準1級のレベルは、

  • 海外の英語圏でとりあえず生活していけるレベルの英語力
  • 英語で授業を受けて困らないレベル

と言えるのではないでしょうか。

 

逆に、英検準1級レベルの英語力が無い場合は、留学しても言葉の壁で生活するのも精一杯、授業にもついていけず、あまり伸びずに帰ってきてしまう、という結果になりかねません。

 

英検準1級に必要な語彙力(単語数)とは?

 

準1級には、幅広い英語の知識が必要なことがお分かりいただけたかと思いますが、具体的にどれ位なのか?

必要な単語数を考えてみましょう。

 

英検準1級に合格するためには、約7000語の単語数が必要と言われています。

ちなみに、高校卒業程度と言われている英検2級で必要な単語数は、約4000語くらいです。

 

つまり、準1級では2級の2倍近くの語彙力レベル(単語数)が必要と言う事ですね。

 

ですが、この7000語は、海外で生活したり、ビジネスやニュースで英語を読んだりするには必須のレベルです。

一般的に問題なく英語を話せるようになるには、約1万語が必要という話もありますので。

 

英検準1級の合格率とは?

英検準1級は、毎回約2万5000人もの方が受験しています。

そのうち合格できる人は、約3000人程度。

 

合格率にすると10~15%くらいです。

きちんと勉強すれば不可能な難しさではありませんが、やはり狭き門であると言えるでしょう。

 

ちなみに英検2級の合格率は、25~30%程度ですので、

このことからも、英検準1級の難易度は英検2級の倍くらい、と考えることができます。

 

英検準1級の一次試験の難易度(合格ライン・合格率)

一次試験では、単語の難易度はもちろんのこと、ライティング、リスニング、長文読解などの難易度も2級に比べて格段にアップします。

 

一次試験の満点は2250点ですが、

合格ラインは約1800点以上と言われています。

単純に考えても8割は正解しないといけないのです。

 

また、一次試験の合格率は15%前後(14~17%程度)となっています。

 

一次試験ではリスニングの難関

一次試験の中でも、とくに難しいと言われているのが、リスニングです。

TOEIC試験では、リーディングよりもリスニングの方が点数が高い傾向がありますが、英検では逆です。

 

準1級のなかではリスニングが最も難しいと考える人も多いです。

イメージとしては、準2級などで出題されるような長文を、耳だけで聞き取る程度の力が必要と思われます。

 

準1級に合格するためには、リスニングで最低60%、できれば70%は正解したいところですが、対策無しでは手も足も出ない可能性があります。

 

また、一次試験に合格するためには、わざわざ難しいリスニングで高得点を目指すよりも、他の部分で点数を伸ばすなどの戦略も考えた方が効率的でしょう。

 

英検準1級の二次試験の難易度(合格ライン・合格率)

二次試験の合格率は、約80%程度になります。

 

80%というと、一次試験に比べると易しいのかな?と思ってしまいがちですが、求められる英語力は低くありません。

論理立った意見を英語で説明できる力が求められます。

 

二次試験の満点は750点ですが、

合格ラインは約520点以上と言われています。

 

なんとか1次試験を切り抜けてきても、2次試験でつまずいてしまった・・という方も少なくありません。

 

英検準1級の難易度をTOEICと比較すると?

 

ここからは、英検準1級と他の英語テストとの難易度を比べてみましょう。

 

テストによって、試験の形式や求められる英語スキルが異なりますので「あくまで目安」ではありますが、難易度をイメージする上での参考にはなると思います。

 

英検準1級のレベルは、TOEICスコアに換算すると、785~935点と言われています。

TOEICスコアには幅がありますが、個人的には概ね800~850点くらいをイメージするのが良いと思います。

 

ちなみにTOEICの平均点は600点弱であり、800点以上を取れるのは上位10パーセント程度になります。

TOEICの得点分布と平均点(社会人・大学生)まとめ

 

日本ではTOEICテストは就職や転職などで人気があるため、対策テキストや攻略法がかなり研究されています。

そのため、TOEICは純粋な英語力というよりも、テクニックや慣れである程度の高得点が取れてしまうことがありますが、英検の場合は総合的な英語力が問われますので、TOEICよりも難しく感じる人も多いでしょう。

 

英検準1級の難易度をTOEFL iBTと比較すると?

英検準1級のレベルは、TOEFL iBTに換算すると、87~109と言われています。

ですが、肌感覚としては、英検準1級の方がTOEFL iBT 90点よりも簡単な気がします。

 

TOEFLは留学などで多く活用されている試験であり、アメリカなどの英語圏の大学へ留学するためには、中堅大学で80~90点、難関大学で100点程度のスコアが必要になります。

 

英検準1級の難易度をIELTSと比較すると?

英検準1級のレベルは、TOEFL iBTに換算すると、6.5~7.0と言われています。

 

IELTSは、イギリスなどの英語圏への留学に採用されている試験です。

留学するためには最低でも6.0以上が必要とされていますが、6.0だと枠がかなり限定されてしまいます。

 

実際には、6.5~7.0くらいが留学するためのラインになり、7.0はネイティブに近い英語力であるとされていますね。

 

センター試験と英検準1級

 

大学入試改革の1つとして、英検準1級を取得した場合、センター試験の英語を満点(200点)とみなすという案が文部科学省で検討されていました。

 

この案の是非は置いておくとして、センター試験は英検準1級よりも簡単である、という認識が読み取れるかと思います。

 

実際にはセンター試験英語で満点を取るのは、ひっかけ問題などがあるため、意外に難しいです。

ですが、センター試験で9割以上を取るだけでしたら、英検準1級に合格するよりもかなり簡単というイメージはありますね。

 

英検準1級で大学入試優遇

英検は大学入試にも活用されています。

 

準1級に合格できた場合、早稲田、上智、GMARCH、立命館など多くの人気大学に入試優遇制度があります。

実際に英検準1級を受験する高校生にアンケートとると、受験動機で一番多いのは、やはり「大学入試のため」なのだそうですね。

 

このことからも、英検準1級のレベルは、一般の高校レベルよりも高いことが伺えるのではないでしょうか。

 

おすすめの勉強法

試験の構成を把握

試験の構成を理解し、パートごとに対策をすることが効率的です。

 

英検準1級の問題構成は、以下の通りですね。

  • 語彙問題(短文):25問
  • 語彙問題(長文):6問
  • 読解問題(長文):10問
  • 英作文:1問
  • リスニング:29問

 

問題数を考慮して、どこのパートの得点を伸ばせば合格点に到達できるかを考えてみましょう。

 

また、各パートの難易度も考慮してください。

長文問題やリスニング問題は、難易度も高く勉強に時間が掛かります。

 

このレベルの英語の試験は、一夜漬けでの合格はまず無理なので、集中的に勉強できる環境を用意して、計画を立てることが大切です。

 

過去問を中心に勉強する

あらゆる試験において、過去問を勉強することが最強の試験対策です。

もちろん、英検でも過去問を活用していきましょう。

 

過去数回分の過去問を収録した問題集が発売されていますので、利用すると良いですね。

これを繰り返し学習することで、試験形式や試験傾向に慣れることができます。

 

過去問を完璧にするくらいの気持ちで取り組めば、かなり得点アップすることができ、合格への距離がグッと近くなります。

 

むすび

以上、英検準1級の難易度を中心にお話してきました。

 

将来英語で仕事をしたい人や、留学したいと考えている人にとって、

英検準1級の英語力は、最低限、必要なレベルです。

 

合格は簡単ではないかもしれませんが、勉強すれば合格できないレベルでもありません。

ぜひ頑張ってください!

 

 

 

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