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TOEIC900点の難易度はどれくらい?転職・就職で生かせるのか

TOEIC  
考える人

990点満点のTOEIC L&Rテストで、900点というと単純計算で9割以上の正解率ということになります。

9割以上のスコアを取るためには、かなりの勉強量が必要で難易度も高そうに思えますが・・・。

 

実際のところ、

  • TOEIC900点の難易度はどれくらいなのか?
  • TOEIC900点を取得した人は、どれくらい英語を使えるものなのか?
  • 900点以上を取得したとしたら、就職・転職でどのくらい有利になるのか?
  • 900点を取得するための勉強法とは?

など、気になる情報をまとめました。

 

 

TOEIC900点の難易度とは?

900点以上は全体の3%程度

TOEICの全受験者の平均は、大体600点弱と言われています。

その中で、900点以上のスコアを獲得している人は、全体のわずか上位3%程度です。

このことを考えると、900点の難易度は簡単ではないことがわかります。

 

 

900点に必要な勉強時間は?

900点以上のスコアを取った人にアンケートを取ったところ「1000~1500時間程度勉強してきている」という話を聞いたことがあります。

 

このアンケートが正確な統計かどうかは分かりませんし、勉強をスタートしたときの英語力や勉強のやり方によっても変わってくると考えられますが、少なくとも数百時間単位での勉強時間は覚悟した方が良いでしょう。

 

ちなみに私のケースですと、700点レベルから900点レベルに到達するまでに、1日3時間×3ヶ月程度の時間が掛かったと思います。

 

900点に必要な単語数は?

900点以上に必要になる英単語の数は一万語といわれています。

 

一万語と言われてもどれ位かわかりにくいかもしれませんが、例えば、

  • 中学英語の必修単語数が1200語
  • 高校英語の必修単語数が3000語

とのことです。

 

また、TOEIC600点で5000語、TOEIC800点で8000語くらいが目安というデータもあります。

単語数はあくまで目安にすぎませんが、900点の難易度の参考にはなるのではないでしょうか。

 

TOEIC900点の英語力はどれぐらいか?

ビジネス

スコア900点はどれぐらい英語が使えるのでしょうか?

リスニングとリーディングに分けてみていきます。

 

リスニング力

下記は、TOEIC公式ページに公表されているScore description tableレベル別評価の一覧表)の抜粋です。

リスニングスコア495~375の場合、

長所

  • 短い会話において、応答が間接的だったり、または簡単に予測できないようなものであっても、幅広い語彙(あまり使われない語彙、あるいは様々なトピックで用いられる語彙)を使用した話の主旨、目的、基本的な文脈が推測できる。
  • 長い聴解文において、幅広く語彙が使用されていても、話の主旨、目的、基本的な文脈が推測できる。情報の繰り返しや言い換えがなかったり、広い範囲にわたって情報を関連付ける必要があるときでも、同じことができる。
  • 短い会話において、否定構文が使用されていたり、構文が複雑だったり、難しい語彙が使われている場合でも詳細が理解できる。
  • 長い聴解文において、広い範囲にわたって情報を関連付ける必要があったり、情報の繰り返しがなくても、話の詳細が理解できる。情報が言い換えられていたり、否定構文が使用されていても、詳細が理解できる。

短所

  • 一般的に、このレベルのスコアを取得する受験者には、解答する際に、あまり使用されない文法や語彙が出てくるときにのみ、弱点が認められます。

 

上の評価では、375~495と幅が広いですが、一言でいうと「なんとなく何言ってるか推測できるレベル」と言えるでしょう。

 

英語初心者からすると「900点以上の人はネイティブの会話もバッチリ分かるんだろうな」と思われるかもしれませんが、必ずしもそんなことはありません。

 

実際にテストのListening Partにおいて、細かいところが聞き取れなくても450点近くのスコアを取ることが可能です。

(ただし、問題を推測できるようにテストに慣れておくことも大切です。)

 

リーディング力

同様に、Score description tableを確認してみましょう。

リーディングスコア495~425の場合、

長所

  • 文章の主旨や目的が推測できる。詳細が推測できる。
  • 意味を読み取ることができる。言い換えがあっても、事実に基づく情報が理解できる。
  • 文章全体にわたる情報を関連付けることができる。関連する二つの文章のつながりを理解できる。
  • 幅広い語彙(あまり使われない語彙、あるいは様々なトピックで用いられる語彙)、よく使用される単語の例外的な意味、慣用句的な使い方が理解できる。また、似たような意味で使われる複数の単語を区別することができる。
  • 規則に基づいた文法構造が理解できる。また、難しく、複雑で、あまり使用されない文法的な構造が理解できる。

短所

  • 一般的に、このレベルのスコアを取得する受験者には、解答する際に、多くの考えや複雑な考えが、少ない単語もしくは複雑な方法で表現されている場合、または難解な語彙が出てくる場合にのみ、弱点が見られます。

 

Reading Partで450点近くのスコアを取れる人の場合、文法問題(Part5,6)であっても難問以外であれば、大体解くことができます。

 

また、長文問題(Part7)においても、なんとか全問を終わらせられる位の速読力(情報把握力)があります。

ただ、2016年からの新形式ではトリプルパッセージが登場し、長文問題が難化傾向にあるため、900点レベルの受験者でも全問解けないケースもあります。

 

また、900点レベルの場合、知らない単語や表現などもテストに出てきます(その場合は、前後関係から意味を推測したりすることで多くの問題は解答できます)。

 

英語初心者の方からすると、TOEIC900点越えというと、「英字新聞や英語の高度な専門書を読めるんだろうな」と思われるかもしれませんが、必ずしもそんなことはありません。

 

TOEICの勉強だけで身に付く語彙は、ごく限られた範囲になります。

そのため、TOEICの勉強だけをしてきた場合、900点以上取れる人であっても英字新聞や専門書を見ても、ジャンルによっては全然読めないこともあります。

 

 

TOEIC900点では字幕なしで映画は見れない!

baby what

多くの場合、900点レベルでは字幕無しで映画を理解することはできないでしょう。

もちろん、個人差や見る映画の種類にもよりますが、TOEICの勉強だけをして900点を取った人の場合、難しいのではないでしょうか?

 

英語初心者の方からするとTOEICのリスニング音声は速いと思われるかもしれませんが、実際にはそこまで速くありませんし、話し方もハキハキとして聞き取りやすいです。

ですが、実際のネイティブ同士が会話する場合は、頻繁に音が省略されたり繋がったりするので、慣れないとなかなか聞き取りにくいことがあります(場合によっては全く歯が立たず、話題すらつかめないこともあります・・・)。

 

また、繰り返しになりますが、TOEICの勉強だけで身に付く語彙は限られています。

そのため、映画のジャンルによっては圧倒的に語彙不足になるため、内容が理解できないことも多いです。

 

実際のドラマや映画では、TOEICには出てこない砕けた会話表現や単語がバンバン出てきます。

ネイティブの会話のほとんどは中学英語でできているなんて話もありますが、中学英語はもちろんTOEIC英語だけでも、映画を理解することはできません。

もちろん部分的に聞き取れる部分も多いので、なんとなく展開を推測することはできますが、少し複雑なセリフが登場するとかなり難しいでしょう。

 

ニュース英語についても同様の理由で難しいです。

アナウンサーは比較的聞き取りやすく発音してくれますが、それでも話題によっては知らない単語が頻繁の登場したり、ニュースの背景を知らなかったりするので理解できない場合が多いです。

例えば、BBCやCNNの政治ニュースはチンプンカンプンかもしれません。

 

 

TOEIC900点でも英語が話せない人はたくさんいる!

まず、前提としてTOEIC L&Rテストでは、ライティングやスピーキングの能力は問われません。

 

そのため、TOEIC900点レベルでも会話をほとんど経験していないという方もいます。

その場合、全然話せないということは珍しくないのです(実は、私がそうでした・・・)。

 

すごく簡単な表現であっても、実際の会話では言葉が出てこないという状態です。

聞いたらすぐにわかるボキャブラリーでも、自分から発することができるアクティブなボキャブラリーとして身に付いていないのですね。

 

TOEICテストでは英語力が測れない?

日本の企業が国際部門の従業員に期待するスコアの平均は700~800点台であることが多いそうです。

それを考えると900点なら英語でバッチリ仕事をこなせるような気がします。

 

ですが上で述べましたように、TOEIC900点は「英語が全然話せなくて、なんとなく理解できるレベル」で取得することが可能です。

決して簡単と言う事はないかもしれませんが、難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。

 

TOEFLや英検1級と違って、TOEIC L&Rは満足に英語が使えなくても、高得点を取ることができてしまうテストなんです。

そのため、「TOEICは英語力が測れないテスト」などと言われてしまうこともありますし、900点はまだまだスタートラインとも言われることもあります。

 

(※TOEIC900点くらいでも英語を話せる人もいますので、個人差があることをご了承ください)

 

TOEIC900点は就職・転職で武器になる

ビジネスマン

一部では「英語力が測れないテスト」などと言われながらも、TOEICテストは日本の企業からは非常に信頼されています。

そして、TOEICスコアは就職や転職では非常に評価されます。

 

もちろん業界によって異なりますが、900点以上だと言えば採用担当者の見る目が明らかに変わるでしょう。

よくわからない資格の勉強をするより、TOEICの勉強をした方がよっぽど役に立つ可能性が高いです。

 

英語ができる人を求める企業

海外の安い人件費を利用しようと生産拠点を海外に置く企業も少なくありませんし、海外の市場を獲得しようと進出する企業も多いです。

また、国内でもインバウンド需要の増加も見込まれています。

そのような場合、やはり英語ができる人が求められます。

 

それに反して、国内には英語ができる人は非常に少ないのが現状です。

TOEIC900点以上のスコアを持っている人は全受験者のたった3%です。

 

そのため、TOEIC900は、転職・就職で大きな武器になりえます。

TOEICの点数だけで採用になるほど甘くはないでしょうが、多くの応募者が比較されるときに、インパクトのあるアピールポイントにはなるでしょう。

「上場企業における英語活用実態調査」報告書によれば、約7割の企業が採用時にTOIECスコアを考慮しているそうです。

 

転職の場合には、英語よりも、前職で培ってきたスキルや経験が重要視される傾向があります。

やはり即戦力を求められることも多いので、どのような得意分野で何ができるか、管理職の場合マネジメント能力があるか、などですね。

ただ、その場合でも、TOEICスコアはプラスアルファとして十分なアピールポイントになるでしょう。

 

外資系では評価されにくい?

TOEICの点数を考慮するのは主に日本の企業と言われており、外資系の企業の場合には、TOEICスコアは注視されない風潮があります。

 

日本ではメジャーな試験であるTOEICですが、その受験者の8割は日本と韓国とのことですので、世界的に見ると大きなアドバンテージにはならない可能性もあります。

そもそも英語が話せて当然と思われている業界では、なかなか評価されにくいです。

 

 

TOEICで900点に到達する勉強法

基本的には「TOEIC対策の参考書・問題集を繰り返し解く」ことです。

 

公式問題集、文法対策の問題集、長文読解の問題集など、いずれもTOEIC形式の問題を収録した参考書を5~6冊程度、繰り返し解きます。

900点でしたら、これだけで十分でしょう。

 

あちこち手を出す必要はありません。

これと決めた書籍を最低3回、できれば5回以上やり込むことが大切です。

 

市販の優良教材が沢山ありますので、TOEIC対策の通信講座やスクールに通わなくても、900点であれば独学で十分到達できます。

 

短期集中で余計なことはしないのがオススメ

TOEICを受験する目的は人それぞれですが、多くの場合、就職・転職・昇進などで必要になることと思います。

忙しい中で勉強時間を確保してスコアアップしたいなら、メリハリをつけて短期集中で勉強する方が成功しやすいでしょう。

 

具体的には、ちょっとずつ何年も勉強するよりも、3、4か月程度の集中期間を決めて、その期間はできるだけTOEIC対策に時間を割きます。

難しい人もいるかもしれませんが、1日3時間は欲しいところです。

 

また、TOEICに集中する期間は、余計な事をしないのもスコアアップには大事です。

 

例えば、次のようなことは止めた方が良いです。

  • 英会話
  • 英語のニュースを読む・聞く
  • TOEIC対策ではない単語帳・問題集を勉強する
  • 英語で映画を見る
  • NHKのビジネス英会話を受講する

などなど。

もちろん、これらは英語力をアップさせるためには大変有効ですが、TOEICスコアアップのことだけを考えると遠回りになってしまいます。

TOEIC集中期間以外の時期に取り組むと良いでしょう。

 

 

【まとめ】使える英語を身に着けよう

以上、難易度についてまとめると、

  • TOEIC900点は受験者全体の3%程度
  • 900点とるには、最低でも数百時間単位の勉強量が必要
  • 900点は簡単ではないが「英語が満足に話せないレベル」でも取れてしまう。英語のスタートライン。

 

日本の企業に就職する場合、TOEIC900は強力なアピールポイントになります。

ですが、幸か不幸か英語が喋れなくても取れてしまうスコアです。

英語力を買われて採用されても、英語が話せないと困ったことになりかねません。

 

ビジネスツールとして英語を活用するなら、スコアに拘らず真に使える英語力を身に着けることが大切ですね。

その足掛かりとしてTOEICテストは有効だと思います。

でも、ある程度できるようになったら、いつまでもTOEICに拘る必要はありません。

 

英語のプロになる場合はブランディングとしてTOEIC満点を目指すことも必要かもしれませんが、多くの場合、ビジネス英会話など幅広く勉強していった方が役に立つでしょう。

 

 

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