TOEICが有効期限切れ?2年後の履歴書の書き方【就活・転職する方へ】
大学生の就活や社会人の転職でも、履歴書に書きたい資格と言えば、TOEICですよね。
ここでは、
- TOEICの有効期限
- 履歴書の書き方
- 履歴書を書くときに注意したい7つのポイント
をお伝えします。
就職活動や転職を成功させるためにも、是非押さえておきたい事柄ですので、チェックしてみてください。
Contents
TOEICスコアの有効期限は2年間!?
噂で「TOEICの有効期限は2年間」という話を聞いたことがありませんか?
「2年間の有効期限が切れちゃったので、就活のために再受験しなきゃ」と思っている方もいるかもしれません。
在学中に何度も試験を受けるのは面倒ですよね。
しかし、TOEICの有効期限が2年間というのは勘違いで、スコアの有効期限は無期限というのが本当です。
一生涯、自分のスキルが評価されるので、ある意味では安泰と言えます。
この点は、TOEICを開催するETSの公式ホームページにもきちんと記載されています。
スコアについて
Official Score Certificate(公式認定証)は再発行できますか?スコアに有効期限はありますか?
試験日から2年以内の再発行が可能です。インターネットまたは郵送で手続きをしてください。スコアに有効期限はありません。
(出典:http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/faq.html#anchor07)
そのため、例え3年前でも5年前でも、心配せずに履歴書にスコアを書くことは有効です(但し、後述する注意点があります)。
大学に入学した時のスコアであっても、基本的には無駄にならないわけです。
TOEICの有効期限2年という勘違いの真相
なぜ、有効期限が2年間という誤解が広まっているのでしょうか?
その原因としては、
「ETSが再発行する公式認定書(又はスコアシート)の再発行期限が試験日から2年間だったから」
と言われています。
公式認定証を紛失したとしても、スコア自体は有効と考えられます。
なお、同じETSが開催する試験でも、TOEFL(トーフル)の場合、スコアの有効期限は2年間となっています。
紛らわしいですが、これも勘違いが広まった原因の1つかもしれません。
公式認定書(スコアシート)が無いと企業に英語力を証明できない!
スコア自体の有効期限はないので、一安心というところですね。
ですが、公式認定証が手元にない場合は、困ったことになるかもしれません。
公式認定証は、TOEICの協会がテストを受けた人を対象に発行するスコアの証明書です。
せっかく高い点数を取得していても、必要な認定証を持っていないと、あなたのスコアを証明するものは何もなくなってしまいます。
企業から公式認定証(スコアシート)の提出が求められることも
必ずではありませんが企業によっては、履歴書に書いたスコアが本当かどうかを確認するため、公式認定証の提出が必要になることもあります。
ですので、履歴書にTOEICスコアを記載するときには、公式認定証を持っているか確認するようにしましょう。
また、就職・転職だけでなく、昇進・昇格・海外赴任の判断条件として、必要になることも考えられます。
もし提出するように言われたらすぐに対応できるよう、大切にファイリングして保管しておくことが大切です。
公式認定証とスコアシートの違いについて
大学や企業などの集団で受けるIPテストの場合、スコアシートが発行されます。
一方、個人で申し込み指定会場で受ける公開テストの場合、公式認定証が発行されます。
どちらであってもスコアを証明することが可能です。
公式認定証を紛失した場合は再発行を!
「探したけれど認定証が見つからない」「捨ててしまった」という場合は、スコアを証明することができず、有効期限が切れたと状態と変わらないとも言えます。
その場合は、試験日から2年以内であれば再発行が可能です。
なお、試験日から2年以上経ってしまった場合でも、スコア自体は有効ではありますが、英語力を証明するためには再受験するしかありません。
認定証の再発行の方法
認定証の再発行の方法について簡単にまとめておきます。
詳しく知りたい方は、公式サイトのこちらのページをご覧ください。
TOEIC申込サイトから申し込んだ場合
- TOEIC申し込みサイトにログイン
- 必要事項の入力、手数料の支払い
- 公式認定証の再発行
再発行手数料は有料(500円)で、クレジットカードまたはコンビニエンスストアで払えます。
支払い完了後、4営業日以内に発送されます。
インターネットで完結するので比較的楽です。
コンビニ端末から申し込んだ場合
コンビニの場合は、郵送が必要になるのでちょっと手間です。
- 必要書類の準備
- 必要書類を国際ビジネスコミュニケーション協会 IIBC試験運営センターへ送付
- 公式認定証の再発行
必要書類は、再発行依頼書と定額小為替(または普通為替)です。
依頼書のフォーマットや送付先住所などもこちらのページにあります。
IPテストの場合
学校や企業の団体受験であるIPテストの場合は、残念ながら自分で再発行申込はできません。
自分が所属する団体の担当者に問い合わせてみて下さい。
紛失してなくても再発行しておこう
もし高得点が取れたら、2年以内に予備として何枚か再発行をしておくのも手です。
どこかに1枚提出してしまったら、他の会社に対してスコアを証明することができなくなってしまいますので。
少なくとも何枚かコピーをしておいた方が良いでしょう。
履歴書に記入できる有効期限とは?
TOEICのスコアは就職でアピールしやすいポイントなので、積極的に履歴書に書いていきたいところです。
特に、外資系を希望する場合や、海外留学をした場合には、人事の採用担当へアピールになるでしょう。
ここまで、TOEICの点数自体の有効期限は無いというお話をしました。
スコアに有効期限が無いのですから、基本的には受験日から何年たっても履歴書に書くことは自由でしょう。
ですが、むやみに履歴書に書くとマイナスの印象を与えてしまう場合もあるので注意が必要です。
その注意点について、確認していきましょう。
受験日が古い成績(スコア)は不利?
スコアに有効期限が無いと言っても、受験日から時間が経ちすぎている場合は考えものです。
というのも、企業側の採用担当が知りたいのは、「あなたの今の英語の実力」だからです。
できるだけ2年以内のスコアを記載したい
企業としては、
- 今も過去の英語力を維持できているのか?
- 現在も仕事で使える英語力があるのか?
を知りたいものです。
そのときに、5年前や10年前のスコアが記載されていると、企業側に悪い印象を与えてしまうかもしれません。
また、「現在の英語力はどの程度なのか?」と面接で突っ込まれてしまう可能性もあります。
ですので、なるべく最近の点数を伝えた方がベターでしょう。
特に厳密な決まりはないのですが、一般的には、やはり受験日が2年以内のスコアを記載した方が良いと言われています。
募集要項で取得期間を指定する企業もある
企業によっては、応募資格として「TOEIC○○点以上」と指定しているケースもあります。
さらに、「○年以内のスコアであること」とスコアの取得期間が定められている可能性もあります。
ですので、エントリーフォームなどをよく確認してから履歴書に記載しましょう。
指定された期間よりも昔のスコアをうっかり記載してしまうと、いくらスコアが高くても、あなたの能力が疑われてしまうかもしれません。
特に、英語のスキルが必要になる職種・グローバルな企業にエントリーする場合は注意しましょう。
TOEIC IPテストのスコアは就活で使える?
集団受験であるIPテストは履歴書に書くことができるのでしょうか?
IPテストで出題される問題は、公開テストの問題が使いまわされた過去問です。
そのため、IPテストのスコアは正式なものではない、という見方もあります。
実際、IPテストを受験した場合は、公式認定証が発行されません(代わりにスコアシートが発行される)。
IPテストが有効かどうかは企業によって違ってきます。
社内の教育・啓発カリキュラムでTOEIC IPを採用していたり、重視している企業も多いでしょう。
ですが、TOEIC IPスコアを認めない会社もあるそうですので、志望する会社の募集要領をよく確認することが大切です。
古いなら再受験が無難
「公式認定証は手元にあるけど、受験日がちょっと昔だ・・・。」
という場合についてです。
もしあなたが英語力、TOEICスコアを就職・転職活動でアピールしたいのであれば、やっぱり再受験してスコアを更新するのが無難です。
普段から英語に触れていないと、英語力は時間と共に低下すると一般的に考えられています。
試験を受けた日が古いと「普段から日常的に英語に触れているのかどうか」を面接官に突っ込まれてしまうかもしれません。
それでも再受験できない場合は
どうしても日程が合わず、TOEICスコアを更新できない場合は、面接で突っ込まれたときの答えを対策しておくといいかもしれません。
日常的に英語に触れていること、勉強していることなどをキチンと伝えられれば、好印象を与えることもできます。
できれば、具体的にどのように英語の勉強に取り組んでいるのか、頻度や時間など伝えられると良いですね。うまくいけば、努力家という印象を与えてアピールできます。
複数回受験している場合は、最高得点を記載
一般的には、何回かTOEICを受けている場合、必ずしも直近のテスト結果を記載しないということではないでしょう。
最も高かった得点を履歴書に記載してアピールしましょう。
ただし、最高点を取得した受験日が古すぎないようにご注意ください。
履歴書への書き方
では、具体的な履歴書の正しい書き方についてです。
例えば、履歴書の資格の欄に以下のように書きます。
年 | 月 | 免許・資格 |
2018 | 7 | TOEIC公開テスト 730点取得 |
または、
年 | 月 | 免許・資格 |
2018 | 7 | TOEICスピーキング&ライティング公開テスト 300点取得 |
スコアを取得した年月、受けたTOEICの種類の正式名称、スコアを記載します。
TOEICの種類は複数あるので注意
どの種類のTOEICを受けたのかが明確に分かるように記載しましょう。
一般的に単にTOEICといった場合は、
- TOEIC公開テスト(TOEIC リーディング&リスニング公開テスト)
を意味します。
ですが、その他にも、
- TOEICスピーキング&ライティング公開テスト
- TOEICスピーキングテスト
- TOEIC Bridge テスト
が存在します。
各テストによって測定している英語の力が異なりますので、誤解を与えないためにも、種類が分かるように書くことが大切です。
履歴書に書くのは何点から?効果的にアピールするには
TOEICスコアを取得したからといって、あまり悪い点数を書いてしまうと、かえって悪い印象を持たれてしまう可能性があります。
一般的には、履歴書に書ける点数は、最低600点からと言われています。
この600点というスコアについては、明確な根拠がある訳ではありません。
ですが、TOEICの平均点が580点程度であることを考えると、600点以上であれば英語力のアピールすることができる1つの目安になるでしょう。
ただ、600点というのはビジネスで英語を使えるギリギリ最低ラインという見方もあります。
仕事をするとなると、できれば700点以上欲しいところです。
詳しくはこちらをご覧ください。
(社会人と大学生のどちらがスコアが高い?スコアが高い職種トップ3とは?など)
実際には、あなたが志望する企業・職種で求められる英語力のレベルを考慮した上で、記入するようにしてください。
例えば、外資系で高い水準を求められている企業に対して、600点を記入しても無意味であるばかりか、マイナスになってしまうかもしれません。
また、あなたが新卒なのか、転職・中途採用なのかによっても、履歴書に書ける点数は変わります。
以上、TOEICスコアの有効期限と、履歴書へ書くときの注意点をお伝えしてきました。
ご参考になりましたら幸いです。